「媒体は決めたけど、デザイン(原稿)をどう作ればいいか分からない…」。応援広告(センイル広告)をはじめて出すとき、ここで手が止まる人はとても多いです。写真を1枚置けばいいの? 文字はどのくらいの大きさ? サイズって決まってるの?──不安になりますよね。
でも大丈夫。デザイナーじゃなくても作れます。コツは、「何をのせるか」「遠くから3秒で伝わるか」「媒体ごとの規格に合うか」の3つを順番に押さえること。むずかしい規格は、媒体やプラットフォーム側が確認・サポートしてくれます。はじめてさんがつまずきやすいところを、ひとつずつやさしくほどいていきますね。
1. 応援広告には、何を「どの大きさ」でのせる?
応援広告は、好きな要素を全部つめこんだポスターではありません。大事なものほど大きく、読んでほしい順に並べる──これだけで、ぐっと伝わるデザインになります。優先順位は、だいたいこんな順番です。
全体の色は、推しのイメージカラーでまとめると、ファンには一目で「あの子の広告だ」と伝わります。凝った装飾より、まずはこの優先順位がはっきりしていることが大切です。
① 名前は自己流のスペルではなく、公式のローマ字表記で。② 媒体によっては、主催名+連絡先(メールなど)の記載が求められることがあります。申し込む枠の決まりを先に確認しておくと安心です。
2. デザインのものさしは「3秒で伝わるか」
応援広告は、通りすがりの人が数秒だけ見るもの。「じっくり読む広告」ではありません。だからゴールは「遠くから3秒で、誰の・何の広告か分かる」こと。屋外広告のデザインは、じつは「何を入れないか」を決める作業でもあります。
- 主役の一文は短く。欲張った長い文章は、歩いている人には読まれません。
- 名前は、ほかの小さな文字の2倍くらい大きく。大きさの差で「読む順番」を作ります。
- コントラストははっきり。濃い背景に明るい文字、明るい背景に濃い文字。淡い色×淡い色は遠くで消えます。
- 書体は太めのサンセリフ。細い飾り書体は、数歩下がっただけでボケて見えます。
- 余白をのこす。すきまが視線を主役に集めてくれます。詰め込むと「情報の塊」に見えてしまいます。
- 目安は「3m離れて読めるか」。大きさに迷ったら、この距離感で考えてみてください。
- 名前がいちばん大きく、最初に目に入る
- メッセージはあたたかいひとことだけ
- 背景と文字のコントラストがはっきり
- 余白にゆとりがある
- メッセージが長文
- すべて同じ大きさ
- 淡い写真に淡い文字
- ハッシュタグを詰め込みすぎ
完成したら、画面を縮小してスマホを少し離して見てみるのがコツ。それでも「推しの名前」と「お祝いの言葉」がパッと読めれば合格です。読みにくければ、文字を大きく・要素を減らしましょう。
3. 媒体ごとに「必要なデータ」が違う
ここははじめてさんがいちばんつまずくところ。地下鉄のドア、街頭のデジタルビジョン、バスのラッピングは、同じデータでは入稿できません。向き(縦・横)、色のモード、ファイル形式が、それぞれ違うからです。まずは全体像をつかみましょう。
| 媒体 | 向き | カラーモード | よくあるデータ形式 |
|---|---|---|---|
| 地下鉄(スクリーンドア・駅構内) | 横が多い | 印刷=CMYK | PDF・AI(文字はアウトライン化) |
| 街頭ビジョン・デジタルサイネージ | 横(縦の枠も) | デジタル=RGB | jpg・png(パネルの画素数に合わせる) |
| バスラッピング(側面) | 横長の帯 | 印刷=CMYK | AI・PSD(文字はアウトライン化) |
| バス停(シェルター) | 縦型のライトボックス | 印刷=CMYK | PDF・AI |
| 横断幕(バナー) | 横が多い | 印刷=CMYK |
実際のサイズは路線・駅・バスの車種・パネルによってバラバラです。ネットで見かけた数字をそのまま使うと、別の枠では合いません。申し込む枠の最新の規格に合わせて作りましょう。枠が確定すると、その枠専用の規格表をもらえることが多いです。
印刷の媒体(地下鉄フィルム・バス・バス停・バナー)はCMYK、デジタル画面はRGBで作ります。ここを間違えると、仕上がりの色がイメージとズレてしまいます。さらに印刷は、断裁のときに±1〜3mmほどズレることがあるので、名前・日付・ロゴは端ギリギリに置かない(=セーフゾーンを空ける)と安心です。
静止画? それとも動画? 応援広告のほとんどは静止画なので、よくできた1枚があれば、たいていの枠はカバーできます。一部のデジタル画面(マンションのエレベーターなど)は動画を流せる枠もあるので、自分の枠が動画を必要とするかは、作りはじめる前に確認しておきましょう。
媒体ごとにどんな枠があって、どんな規格が要るのか──気になったら、媒体ごとの枠と規格を見るところから、相談しながら進めるのがおすすめです。
4. 権利と安全 ── ここだけは確認しておく
デザインが楽しいパートだとすれば、あなたを守ってくれるのが権利まわり。こわがらせたいわけではなく、お祝いをきれいに終わらせるための「宿題」だと思ってください。ポイントを整理しておきます。
| 確認すること | どうする? |
|---|---|
| 写真(肖像権・著作権) | 公式写真は事務所、ファンが撮った写真はその撮影者のもの。「ネットに上がっている=自由に使える」ではありません。許諾のある画像か、自分で用意した素材を。 |
| ロゴ・アルバムジャケット・キャラクター | これらはそれぞれ別の権利です。確認せずにそのまま入れないようにしましょう。 |
| フォントのライセンス | 「無料」=「商用・屋外OK」とは限りません。ライセンスを読みましょう(OFL系は比較的安心です)。 |
| 事務所・IPのガイドライン | 応援広告のルールを公式に出していることがあります。まずそれを確認します。 |
| 屋外への掲出 | 韓国では屋外広告に許可・サイズ・審査の手順があります。正式なプラットフォームを通せば、その部分を確認・サポートしてくれます。 |
推しの名前や肖像にまつわる権利は、ケースによって変わります。迷ったら事務所の公式ガイドを確認し、自分が権利を持っている素材だけを使う──これがいちばん安全です。
☐ フォントは商用利用OK
☐ 公式ロゴやアルバムジャケットを無断で使っていない
☐ 事務所・IPの応援広告ガイドラインを確認した
5. 自分で作る? それとも頼む?
作り方には、正直どちらも「あり」な2つの道があります。どちらが正解、ということはありません。
自分で作る
まずはCanvaから。テンプレート・無料素材・サイズプリセットがそろっていて、ブラウザだけで完結します。背景の上に文字をのせるなら、いちばん入りやすいツールです。屋外用に印刷データ(高解像度・CMYK)が必要になったら、Illustrator や Photoshop へ。ベクターデータなら、大きく引き伸ばしてもボケません。最初はCanvaで作って、媒体が求めたときだけプロのツールに進む、というはじめてさんも多いです。
☐ 解像度は十分?(小さなweb用画像はNG)
☐ フォントはアウトライン化、画像は埋め込み
☐ 大事な要素を断裁ライン・セーフゾーンに置いていない
☐ スペル・日付・ローマ字表記を見直した
☐ 媒体の規格ぴったりに作った
デザインを頼む(代行)
時間がない、ツールに自信がない、規格や審査でつまずいた──そんなときは、デザインを代行してもらう手もあります。タクプレイスでは、応援広告のデザイン制作が約200,000ウォン〜(静止画=写真・グラフィックの制作)。「せっかく作ったデータが弾かれたら…」という、動かせない誕生日の〆切を抱えたはじめてさんの不安を、ぐっと減らしてくれる選択肢です。(動画が必要な枠は、別の制作になります。)
最後に
はじめての原稿づくりは、大きな壁に見えます。でも、分解すればこわくありません。のせるものを決める → 3秒で読めるようにする → 媒体の規格に合わせる → 権利をクリアにする。この順番で進めれば大丈夫。あなたは「推しへの想いをどう伝えるか」に集中して、あとは媒体やプラットフォームと一緒に確認しながら進めましょう。きっと、推しにちゃんとした瞬間を贈れて、あなたの手には一生のこる写真がのこります。



